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地球防衛軍小説

ネタ切れの影響(駄

ちょくちょく用語などの解説も加えて、ゲームを知らない方も楽しめるようにしたいと思います。
舞台は、EDF3、マザーシップ大破から。


EDF
アース ディフェンス フォース 平和維持軍の略称。
地球の治安を守る多国籍軍隊だったが、前大戦ではフォーリナー迎撃に奮戦。
EDFは壊滅的な打撃を受けながらもストーム1の活躍により、敵マザーシップを撃退。
現在、兵力を立て直して、次の来襲に備えている。

前大戦
EDF3の物語。

フォーリナー
地球侵略者。目的など、全てが謎。

マザーシップ
敵母艦。

ペイルウィング
EDF精鋭部隊。空中飛行可能な特殊兵器を装備している。飛行は永続ではないため、エネルギー節約のために小柄な女性隊員のみで構成されている。

ストーム1
EDE遊撃部隊、ストームチームの第一小隊。
最終決戦において、マザーシップを撃墜した部隊。
だが、隊長、副隊長はマザーシップと刺し違える。
現在では永久欠番となっており、EDEにはストーム2以降しか存在しない。


「撃て、撃てぇぇ!」
「人類に降伏はない!最後まで戦えぇぇ!」

敵マザーシップとの最終決戦に挑んだEDF。
だが、その戦力差は圧倒的過ぎた。
奮戦する部隊に、ストーム1の姿があった。

無線では、次々と味方部隊の断末魔が聞こえてくる。
話によると、偵察部隊スカウトチームまでもが戦線に加わったようだ。

ー佐藤邦弘、ストーム1構成員。
ストーム1は、隊長、副隊長、そして佐藤の三人で抵抗を続けていた。
隊長はベテランの強者で、EDF開設当時からの古参兵、数々の戦争を潜り抜けてきた。
副隊長は陽気なアメリカ人で、佐藤と共にストーム1に配属された若者である。

その隊長が言う。
「このままでは埒が空かない・・・三方面作戦だ、三人で別方向から攻めるぞ!」「了解!」
「Sir,Yes sir!」

佐藤は、まさかこれが二人との最後の別れになるとは考えていなかった。
だが、現実のものとなる。
隊長、副隊長はすんなりとマザーシップに接近できたが、佐藤は敵ガンシップに捕捉され、足止めを食らっていた。
その間にも、EDFは苦戦する。
EDF陸戦強襲部隊レンジャーチーム、その最強を誇るレンジャー7が一名のペイルウィング兵を残し全滅した。
そして、戦闘に参加したスカウトチームも・・・。

佐藤がガンシップに捕捉され苦戦している間に、ストーム1副隊長が放った弾丸がマザーシップの弱点を貫いた。
マザーシップは活動を停止し、徐々に高度を落としていった。

「マザーシップへの攻撃に成功、敵は活動停止!」

EDFオペレーターの声が入電する。

「やった、遂にやったぞ、我々の勝利だ!」

EDF総司令官の喜びの声が聞こえる・・・だが。
ストーム1隊長からの入電だ。

「本部並びに各員!敵は健在なり、敵は健在なり!」

マザーシップが高度を落としたのは墜落ではなかった。
確実に攻撃を命中させるために、小さな人間との距離を詰めただけだった。
マザーシップから複数の巨大な砲台が出現、一つ一つから莫大な量の弾丸が放たれ始めた。
さらに砲台からは、数十秒おきに都市爆撃、ジェノサイド砲を発射・・・。
その爆発は、EDFの兵員を蒸発させ、生き延びた隊長は弾幕の餌食となっていった。

恐らく、EDFは全滅したであろう。
だが、違った。
ガンシップに捕捉されていた佐藤は、敵の射程範囲外に居たのだ。
ストーム1の二人の隊長達はどうなったのであろうか・・・。

佐藤は、なんとかガンシップを撃滅、隊長達に無線を入れた。

「こちら佐藤、こちら佐藤!隊長、副隊長、応答願う!」

・・・

反応はなかった。
マザーシップは、最後の獲物の佐藤目掛けてじっくりと動き出した。
佐藤は覚悟した。だが、その時ー。


あれから三年の歳月が流れた。
EDFストーム2隊長となった佐藤は、隊員への訓示を終え一息付いていた。
そして、あの時のことを思い出していた。

佐藤へ向けてマザーシップが接近する。
相棒の狙撃銃、ライサンダーFを地に落とし、覚悟した。
しかし、直後にマザーシップ下部で大爆発が起きた。
マザーシップは心臓を貫かれ、本当に機能停止。
その機体をゆっくりと落とし、墜落、爆発・・・。
その光景を見ていた生き残りの他の隊員によると、ジェノサイド砲が着弾する直前に、ストーム1隊長、副隊長の二人がEDF特殊ミサイル、リバイアサンを撃ったとのこと。
リバイアサンは着弾に時間が掛かるが、誘導性を持つミサイル兵器で、その威力は一発で東京を廃墟にするほどものであった。
それを二発浴びたのだから、マザーシップもたまらない。
マザーシップ大破、その後人類はフォーリナー残存部隊を蹴散らし、地球の平和は取り戻された・・・。

復興速度はめざましく、人類はかつての反映を取り戻した。



ー佐藤は、回想から現実に戻された。
休息を取っていたEDFロンドン支部の建物内に、緊急放送が鳴り響く。

「緊急放送、緊急放送ー。ロンドン市内に、駆逐したはずの巨大生物が出現、直ちに撃滅に向かえ・・・繰り返す、」

佐藤はその報に愕然とした。
だが、それは現実である。
佐藤は館内にあった最新鋭の兵器を取りだし、訓示所へ向かった。

人類に、再び危機が訪れようとしていた・・・。
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